2021年08月06日

モーゼル M712

独モーゼル社C96の改良型。型名は米代理店ストーガー社による。別名シュネルフォイヤー(連射)。
1931年、C96をベースに連射型M713ライエンフォイヤー(速射)を開発したが、射撃中に動いてしまうセレクター等の問題があったため、翌年1932年に改良(押しボタンを追加)したモデルである。
よくモーゼル・ミリタリーと混同されがちだが、こちらは単射のみで使用弾薬も9mmパラベラム弾と異なる。よってセレクターはなく、グリップに赤で「9」と書いてある点が外見上の相違点になる。

さて、我らがマルシン工業はM712のガスブローバックモデル、樹脂モデルガン、金属モデルガンをラインナップしており、今回は久々に再販されたABSの組み立てモデルガンを購入した。
組み立てモデルはほぼ型出しの状態で箱に入っているため外観はバリだらけの状態だが、金属パーツは思ったよりひどい状態ではなかった。
モーゼル社公認モデルということもあり、内部の機構は実銃のそれをよく再現している、らしい。組み立ては実銃同様グリップ以外はねじを使用しておらず、全て部品の組み合わせで組み立てられる。
モデルガンとしての発火方式はプラグファイア(サイドファイア)で、発火時にファイアリングピンは直接薬莢を叩くのではなくボルトの後端を叩き、その勢いで薬莢が前進、銃口側にあるデトネータに接触、発火といったプロセスを経る。
素組み状態でまともに動かないのは織り込み済みなので、ボルト周辺を中心にあらゆる箇所を磨き込み、最低限ボルトがスムーズに動くように調整を行い、試射。当然のようにジャム。
エキストラクターが殆ど動いていないようなので、エキストラクターをわずかに外側へ曲げ、ボルト側を削り、動き代を大きく取ったところ薬莢をしっかり掴むようになった。
使用火薬はマルシン7mmキャップ。純正の物推奨とあるがこれが曲者で、もともとリボルバー用に作られた火花多めの火薬であることもあり自動拳銃を動かすにはパワー不足になりがちなのであった。そこで非推奨ではあるもののMGC7mmキャップ(通称黄箱)を使用する。こちらは自動拳銃用と書いてあるとおり、火花が殆ど出ない代わりに自動拳銃の動作に必要な燃焼ガスが多く発生するように配合されている。なお、マルシン、MGCともに製造メーカーは同じ(カネコ)で、火薬量自体はどちらも法規の規定分量である0.01gである。
マルシンキャップではボルトの後退力が不足気味でジャムることが多かったが、MGCキャップではしっかり後退し、とんでもなく元気に薬莢が排出される。自動拳銃黎明期の銃であるためエジェクタなどという気の利いた機構など望むべくもなく、薬莢はほぼ真上に跳ね上がり、結果そのまま頭に直撃したりする。結構熱い。
発射音はガスブロのそれより甲高く、パーティー用のクラッカーを作動させたときのそれとほぼ同じである。ちなみにクラッカーのトップシェアもカネコである。
音圧はそれほど高くないため、箱の中など密閉した空間で発火すると破裂音をほぼ無くすことができる。

さて、このモデルを語る上で切っても切れない暴発とジャム。暴発については慣性撃発を行う以上宿命的で、撃発感度をどこまで調整するかが肝となるのだが、デトネータの削り込みが必須なため躊躇するところである。
セレクターをRにすることで連射が可能だが、もともと暴発気味なのでこちらは割と快調に撃ち切れてくれる。
ジャムについては様々な原因があるが、その一つとしてマガジンのばねが強すぎる点があり、最大まで詰め込むとボルト動作に影響するため排莢不良が起こりがちになる。こちらはばねカットで対応できるかもしれない。

上記の通り何かと気難しいモデルではあるものの、今回は仕組みが知りたかったこともありある程度不調であっても満足感があった。ネット等の評判の割にはしっかり動いてくれる印象で悪くない。完成品モデルであってもこんなもんだといった評判も聞かれるので調整はそこそこに仕組みを楽しむモデルとして楽しもうと思う。


posted by サトスn at 22:27| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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